安さだけでは比較できない、ネット販売と店頭販売

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医薬品のネット販売解禁のいきさつとその後

安いとは限らないネット通販

医薬品のネット販売サイトを覗いてみると、サイトによってはかなり安い価格で販売されています。
ネット通販の強みとして、複数のサイトを検索し価格を比較できることにあります。
特に、薬局・ドラッグストア以外の異業種からの参入があり、その異業種が運営するサイトでの価格の安さが目につきます。
ネット通販が安い価格を提供できる理由、1カ所に一定程度の数量を置いておける、万引き・破損等のロスが少ない、通販業者の実販売店舗等への納品頻度が少ないなどのため人員の作業が少なくてすむ、ことがあります。
その一方、ドラッグストアからのネット販売サイトへの参入は限定的と言えます。ネットでの販売も店頭価格とほとんど同じです。店頭価格の値崩れを防ぎたい、店頭での販売を強化したい、それには薬局・ドラッグストア側のリスク回避の表れもあります。

医薬品のネット販売は伸びていない

医薬品の販売量全体に占めるネット販売の割合は、それほど多くはありません。年々少しずつ販売量は増えていますが、せいぜい4%から5.5%程度です。
この数字は、書籍・音楽ソフトが30%、文具・事務用品が40%の市場シェアを占め、市中の本屋・文房具屋が閉店に追い込まれているのとは裏腹です。
書籍・音楽ソフトの場合、定価販売で価格的な競争がないこと、手軽さ、品揃えの豊富なことから、ネット販売は急速に伸びました。価格的なメリットを重視する文具・事務用品・雑貨、持ち帰りができない家庭家電の通販も、配送体制の充実と共に伸びています。ドラックストアの主力商品の一つである健康食品のネット通販が、TVやネットを通じて市場の規模を拡大しているのとは裏腹に、医薬品は目立った伸びを見せていません。
医薬品の持つリスクを利用者はきちんと理解している一つの表れとも言えます。


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